かろうじて、と言えば人間。
かろうじて人間
東京で活動してるバンドの名前です。
僕の大切な友人です。(とあっちも思ってくれてたらいいな)
ひょんなことからボーカルのharogiとネットを介して友人になり、バンドの存在を知りました。
んで、そのかろ人の新しいMVが発表されたので筆を取りました。
出会ったのなんてここ2年くらいで、以前からの仲というわけではないので人間性の全てを知ってるとは言えないはずですが
吸収してきたものが似てるからか、なにか通じてるものがあるからか、彼の人間性がどの曲を聞いてもダイレクトに伝わり僕はたまに怖くなります。考えすぎて。
ただ単に「めっちゃ良かったよ〜」ってコメントで終わらないというか。
だからこういう長文書いちゃうんだけど。
『巡る色、走る』
ボーカルのharogiは死別の曲とインタビューで言ってました。
僕はもっと、「死という概念」を歌ってるように受け取りました。
青、水や地球から連想される輪廻転生。ここから彼は死を歌ってて
しかもそれをポジティブに歌ってる。
現代を生きる日本人にとって「死」は非日常でありネガティヴなもの。
それを彼は「よっ、また会ったね〜」「じゃ、次(の人生)行くわ〜」くらいのポジティブなテンションで捉えてる気がしました。神様も真っ青です。死を乗り越えたんだもの。釈迦かよ。
『青』という表現も僕は彼らしくて、それでいて彼でしかできなくて好きです。
文学的に「◯◯のような青」「◯◯を青と呼ぶことにした」と比喩とかなんかそこらへんこやつ使って斜めから見ることもできるし、
科学的に「これは光の屈折で云々」と説明することもあるかもしれない。
でもハロギは「青」を「あおい、あおい、あおい、あおい、あおい、青い色」と伝えた。
もしかしたら幼稚かもしれない。素直でまっすぐな表現です。青は青でしかない。
しかもハロギの声はイノセントなかわいい声をしているものだから、その素直さが僕らの耳にもまっすぐ届きます。そうだね、青いね。
『巡る色、走る』では、
青い色という概念を通して、「死んじゃうって怖くないよ」って人生二週目の幼児が無邪気に伝えてくるような感覚があって、怖くて、微笑ましくて、美しい曲だと思います。
優しい歌です。別れも怖くないよ。
待っててくれるよ。
やっぱりあいつらの曲が大好きです。
東京に遊びに行く機会があったら必ず会ってなんか適当に呑んだりしてるんだけど、そうじゃなくて、真っ向から自分の曲と自分の曲をぶつけ合う、まあつまり対バンという形で会ってみたい。ズバリ言うなら勝負をしたい。ことさらにそう思いました。
また会えるのならまた会おう